僕、ネギ・スプリングフィールドは魔法使いである。
魔法使いと言っても大したことはない。ただ単に魔法が使えるだけ。そして僕は修行中の身で、簡単に言えば見習い魔法使いと言うところだ。
そして僕はただ単に魔法使いだけをやっているわけじゃない。修行の地として選ばれたのはここ日本。そして修行内容というのが教師をすることだった。
そんなわけでこの麻帆良学園で魔法使い修行として教師をやっている。
ところがこの学園は僕の最終目標である偉大なる魔法使い。千の呪文を操る(本当は10も使えないらしいけど)男、サウザンドマスターの行方をたくさん秘めた魔法都市としての一面も持っていたのだった。
「ま、だからどうかしたってことじゃないけどね」
全くその通りで、サウザンドマスターの仲間であった人ですらも行方を知らず、現在も生死不明(あくまで公式的には。僕自身は一度会っている)とのことである。
どこに行ったのか。生きているのか。何をしているのか。
全く分からない。ただ一つ言えるのは僕は必ず生きていると信じている。
そんな考えを巡らせていると、すぐに学園長室についてしまった。
出迎えてくれたのは学園長と、万物の頂点に立てる最強の魔物。
吸血鬼にして最上級の存在『真祖』であるエヴァンジェリンさんだった。 美しいまでに透き通る色を持つブロンドにウェーブがかった髪が印象的だ。しかし美しいと言うよりも可愛いといった感じである。 それもそのハズで彼女は10歳で身体年齢が止まっている。そのため西洋人形のような印象を受けてしまう。
「ぼーや。なにをジッとしている早く入れ」
急かされるままに入った僕だったが、学園長の顔を見るとものすごく重大なことを言うようだ。
沈黙が流れる中、ある事が報告された。


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