眩しい日の光を解き放つ青空とめいっぱい解放された中庭。腕を伸ばせば空に手が届きそうで、思いっきり腕を伸ばす。太陽の下というのも良い物だ。
「ネギ、なにしてんの?」
こう言って話しかけたのはツインテールで、オッドアイの少女。名前はそう
「明日菜さん」
神楽坂明日菜、僕の生徒で同居人。僕、ネギ・スプリングフィールドが魔法使いである事を知っている人だ。成績不良なのだが身体能力だけは高いというなんだかよく分からない人で、補習の常習犯である。
「だからこんなところで寝ころんで、なにしてんのよ」
「えーと、気持ちいい天気だったのでちょっと寝転んでただけですよ」
明日菜さんはあまり興味がなさそうな顔になって、「ふーん」とホントに興味なさそうに言う。
「ところで明日菜さんこそなぜここに?」
「学園長が呼んでたわよ。なんか色々と仕事があるんだってさ」
学園長が呼ぶほどの仕事ってなんだろうか。僕には全く心当たりがない。この学園一の大イベントは既に終了したばかり。ともかく僕がこうやって考えている間に学園長室に向かった方が良さそうだ。
「じゃあ行ってみますね」
「早く行きなさいよ」
「はい。それじゃ行ってきます」
青く高い空の下に広がる中庭から、学舎へと僕は走っていった。


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